あなたの家は
どこで育った木でできていますか?
こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
住まいる設計士 岩田邦裕です☘
実は、多くの日本の住宅が
北米やロシアからの輸入木材で
建てられているんです。
先日の棟上げ工事で、お施主様が
「この木はどこから来たの?」と
素朴な質問をされました。
地元の檜と北米から来た米松が
使われていると説明すると、
「え、国産の木だけじゃないの?」
と驚かれたのです。
実は日本の森林は世界有数なのに、
住宅に使う木材の約7割は
輸入に頼っています。
これって変だと思いませんか?
木材の地産地消が進まないのには、
戦後の植林政策や木材の特性など、
知られざる理由があるんです。
でも、
地元の木で家を建てることができれば、
輸送コストも下がり、地域経済も潤い、
何より環境にも優しい。
そんな「木材の地産地消」の可能性を、
実際の現場体験から探ってみましょう。
棟上げ現場で見た木材の現実
国産檜と輸入米松の共演
先日行った木造住宅の棟上げ工事では、
お施主様に木材について
説明する機会がありました。
柱に使われているのは
地元の檜(ヒノキ)の乾燥材です。
その美しい色合いと香りに、
お施主様は思わず微笑みました 😊
梁(はり)に使われているのは
北米産の米松(ベイマツ)です。
「梁って何?」という
素朴な疑問が聞こえてきそうですね。
梁とは、柱の上に横に
渡される木材のことで、
屋根や床を支える重要な部材なんです。
「日本の木だけで家は建てられないの?」
というのが、
多くのお客様の素朴な疑問です。
その答えは、
木材の特性と日本の林業事情にあるんです 🌲
ドライビーム―最高品質の証
棟上げ現場で目を引いたのは、
「ドライビーム」と刻印された梁材でした。
これは米松を
日本の中国木材という会社で
人工的に乾燥させた、最高品質の証です。
「でも輸入材って品質は大丈夫なの?」
というのも、よくある質問です。
実は、このドライビームのような
厳しい品質管理を経た輸入材は
非常に安定しています 👍
「ウチの家は外国の木なんだ!」
とお子さんが興味津々で
見つめる姿が印象的でした。
ちょっとした
木材探検旅行のような気分で、
みんなで木の種類や産地を
学ぶのも楽しいものです。
なぜ日本は木材を輸入に頼るのか
木材の適材適所とは
木材選びには
「適材適所」という考え方があります。
これは、
それぞれの木の特性を
活かして使い分けることです。
縦方向に力がかかる柱には、
圧縮強度に優れた檜や杉が適しています。
一方、横方向に力がかかる梁には、
曲げ強度に優れた松が理想的なんです 🧠
「杉も梁に使えないの?」という
質問もよく受けます。
杉も使えますが、
松に比べると曲げ強度が低いため、
同じ強度を得るには
松より太い材料が必要になります。
日本の伝統的な建築でも、
昔から木材の特性を
熟知した選び方をしていました。
知恵の結晶ですね!
不足する国産松材の現状
ここで問題になるのが、
日本の松材が極端に
不足しているという現実です。
「森林大国なのに、なぜ?」
と思いますよね 🤔
北米から米松を輸入したり、
ロシアやヨーロッパから紅松(アカマツ)
を加工した集成材を
持ってくる理由はここにあります。
驚くことに、
日本の森林面積は
国土の約7割もあるのに、松材は少なく、
需給バランスがとても悪い状況なんです。
この不思議な状況の背景には、
戦後の林業政策があったのです。
木材の地産地消がもたらす未来
戦後の植林政策がもたらした課題
「なぜ日本に松が少ないの?」
その理由は戦後の歴史にあります。
実は戦後、国策として
杉や檜ばかりが大量に植林されたんです 📚
成長が早く、真っすぐ育ちやすい杉は、
当時の住宅需要に応えるために
適していました。
しかし、
結果として松の植林が減り、
今の不均衡を招いたのです。
「昔の人は将来のことを考えなかったの?」
と思うかもしれませんが、
当時は現在の木材需要の変化までは
予測できなかったのでしょう。
歴史の皮肉とも言えますね。
地域材活用の可能性
木材の地産地消が実現すると、
どんないいことがあるでしょうか?
まず、
輸送にかかるエネルギーが
削減されて環境に優しいです 🌍
また、地域経済が活性化し、
林業の再生にもつながります。
そして何より、
世界経済の変動に左右されない、
安定した住宅供給が可能になるんです。
「でも地産地消って現実的なの?」
という疑問もあるでしょう。
確かに課題はありますが、
長期的な視点で松も含めた
多様な樹種を植林し、地域の特性に
合わせた林業を育てることが大切です。
住まいづくりは
50年、100年先を見据えたもの。
私たちの選択が、
未来の住まいを左右するのです。
まとめ
木造住宅に
使われる木材の現状と
地産地消の可能性について見てきました。
柱には国産の檜、
梁には輸入の米松というのが現状ですが、
理想は、
日本の森林から
多様な木材が供給される循環型社会です。
戦後の植林政策で杉や檜が
中心となった日本の森林。
しかし、これからは多様な樹種を育て、
地域の特性を活かした
木材供給が求められています。
木材の地産地消は、環境にも経済にも、
そして、何より私たちの住まいの質にも
良い影響をもたらすでしょう。
私たちの選ぶ木材が、
未来の森と住まいを作ります。
地産地消の木材で建てる家は、
地域とつながる
持続可能な暮らしの第一歩なのです。
あなたの家づくりも、
木材選びから始めてみませんか?
理想の住まいづくりには、
木材の知識も大切な要素です。
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木材商として創業した会社です。
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