こころとからだが喜ぶ暮らしを❤
一宮市の設計工務店 三代目 一級建築士
住まいる設計士 いわくにです🎵
今日は、防災の日ですね!
どの新聞にも防災に関する
特集が組まれています。
テレビでは、東北に上陸して、
東北や北海道に大きな爪痕を残した
台風10号の報道が続いています。
昨日も熊本で震度5弱の地震が
あったということなので、
建物強度と地震、台風の話を!
あなたが、住んでいる家の
強度の知識を持ってると
ご家族の安全確保に役立ちますよ
(^-^)
北海道は、今年4回台風が
来ているんですが、
一宮市は、この数年、幸運なことに
台風の被害も免れています。
東海・東南海地震もこの30年の
うちにくるということで
災害に備えたいですね!、
住宅の強度は、
地震に対する耐震強度で
決まっていると思ってませんか?
建築基準法では、
台風と地震に対する強度で
決めることになっています。
地震と風の両方を計算して、
両方の基準を満たす強度に
する必要があります。
以外と思われるかもしれませんが、
地震に対しての強度がOKでも
台風の風に対する強度が
問題になる建物もあります。
細長い建物は、
耐風力が問題になります。
建築基準法は、
最低基準が示されているだけで
この基準をクリアしたら、
絶対に間違いがないわけでは
ないですけどね!
だから、住宅の性能に等級が
付けられるようになりました。
等級1というのが、建築基準法の
最低基準をクリアした建物です。
耐震に関しては、
等級1とそれ以上では、
実は、計算方法自体が違っています。
国は、性能の高い住宅で
100年住める住宅を増やす目的で
「長期優良住宅」認定制度を
設けました。
税制優遇とか、
住宅ローンで有利です。
この長期優良住宅の認定には、
耐震等級2以上で構造計算が
必要になります。
わたしの場合は、
長期優良住宅の認定を受けない場合も
耐震等級2以上で構造計算しています。
構造計算というのは、
許容応力度計算というもので、
今やってる案件の計算書は、
600ページを超えています。
構造計算書とへ壁量計算書!
どちらも計算したという言葉に
違いはないはありません。
しかし、
600ページと2ページでは、
実際の地震が起きたときは、
同じぐらいの差となって現れます。
日経ホームビルダー7月号で
熊本地震の調査結果が
特集されていました。
そこに書かれていた記事に
驚きました。
耐震等級2で長期優良住宅の認定を
受けて2010年に完成した建物が、
倒壊したと書かれています。
原因は、直下率不足であると
書かれています。
直下率の話は、
ますます専門的になるので
ここでは記しませんが、
許容応力度計算をしていたら
ありえない話です。
倒壊した建物の許容応力度計算を
してみたら、強度不足であった
と書かれています。
ということは、
許容応力度による構造計算を
しないで、長期有力住宅の認定を
取得したということ?
ありえない(^^;....
本来、住宅を取得する人を保護し、
優良な住宅をつくる工務店を応援する
制度のはずでした。
合法化、非合法か分からいませんが、
お客様の信頼を裏切るような
偽物の長期優良住宅をつくっている
工務店が存在していることが
記事の内容から見えてきます。
あなたが、ご家族と暮らしを
守りたいと思われるのであれば、
ご自身で知識を身に付けるか、
信頼のできる専門家を
見つけるしか方法は
ないのかもしれません。