身の回りの木は、どこからきているのでしょうか
前回は、木を育て活用することで地球環境に貢献するという話でした。
日本では戦後の復興等のため、木材需要が急増しました。しかし、戦争中の乱伐などの理由で供給が追いつかず、木材が不足していました。そこで昭和30年代半ばから木材輸入が順次解禁され、昭和39年に全面自由化となりました。
国産材の価格が高騰する一方で安い外材(外国産木材)が大量に輸入されるようになり、住宅が大量に造られるようになりました。
それまでの祖父の仕事は、三河、東濃、木曽の山々で木材を買付けてきて一宮で販売することだったのですが、この頃から木材は港から運ばれてくるようになり、住宅建築の請負も多くなりました。
木材は、樹種によって、特色があり適材適所で用いれば、外材も私たちの暮らしにとてもよい役割をしてくれます。しかし、昭和30年には木材の9割以上が国内産であったものが、近年は2割にまでなってしまいました。このような大量輸入によって、森林を荒廃させてしまっています。
次回は、違法伐採と合法木材についてお伝えします。