木造住宅が地震や火事に弱いわけではありません。
まだまだ、残暑が続きますので、暑さ対策には十分にご注意ください。
9月1日は、防災の日でした。災害への備えはいかがでしょうか。
前回は、木の熱伝導率の低さについてのお話しをさせていただきました。
今回は、災害と住宅についての話です。
金属は燃えないけど、木は燃えるというイメージを誰もがお持ちでしょう。
実際には、木材は表面が燃えて炭化してしまうと内部までは燃えない性質を持っています。
鉄骨などは、燃えなくても熱で変形し、強度が著しく低下します。
また、木材は、燃えても大量の煙や有毒ガスを発生しません。
火災で怖いのは、煙にまかれて逃げ遅れたり、有毒ガスで意識を失うことだと言われています。
木造よりも鉄骨造の方が丈夫であるようなイメージをお持ちの方も多いようですが、
建築基準法上も震災時の被害状況も、これらに違いはありません。
震災の被害調査から研究が重ねられて改良がなされてきました。
新しい基準で建てられた住宅の方が丈夫なのです。
現代の新築木造住宅は、地震国に鍛えられ、安心して住める住宅といえます。