室内環境の新基準③
今年7月1日からシックハウス症候群対策を盛り込んだ、
改正建築基準法が施行されるという話題を取り上げて
きましたので、ここで改めてシックハウスについて
ふれておきましょう。
シックハウスとは、
住環境が原因でおきる様々な症状のことです。
家に入ると眼がしみる、気分が悪くなるといった
軽度なものから、アトピー性皮膚炎、喘息の悪化などの
アレルギー疾患悪化、さらに進行して
微量な化学物質にまで反応する化学物質過敏症まで
様々な病態を含みます。
これらの原因が住環境由来であれば
それらは全てシックハウス症候群に当てはまります。
一般に、現代人は一日の90%を
室内で過ごしていると言われています。
ところが、室内の空気は、外の空気に比べて、
1)一酸化炭素
2)二酸化炭素
3)ホルムアルデヒト
3)パラジクロロベンゼン
などの濃度が常に高いのです。
大気中にこうした物質が増えれば
人間の健康状態に影響を及ぼすのは、誰の目にも明らかでしょう。
また、ダニやカビよるアレルギーという問題も
見逃すことはできません。今回規制されるのは、
化学物質ですが、よく換気をして、
室内に新鮮な空気を取り入れることが、重要になります。