七十二候が第五十九候「朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)」になります。
朔風とは北風のことで、冷たい北風が木の葉を散らす頃となりました。
濃尾平野では、若狭湾、琵琶湖を超えて、日本海の冷たい北風が伊吹おろしとして吹き込んできます。
濃尾平野の家づくりは、伊吹おろしといかに付き合っていくかということが重要になります。
それもあって、私も伊吹おろしが吹いてくる方向には玄関ドアを設けない設計にします。
地域によって、その地域の気候によって家づくりは変わってくるのでしょうね。
気候風土に合わせて設計するというのは、時代を経ても変わらない価値なのかもしれません。
伊吹おろしで冬は風が強い地域なので、その風が家の中に吹き込まないように隙間の少ない設計にしています。
気密性能が高いということなのですが、このようなことは、目的は同じでも技術の進歩によって変わっていく部分です。
人が家に求めることは変わっていません。
変わっていくのは、技術の進歩によって目的を達成する方法です。
人が家に求めることは、神社に行って願う言葉と同じではないでしょうか!
多くの人は神社で願い事をします。
- 家内安全
- 無病息災
- 健康成就
- 商売繁盛
- 合格祈願
- 子宝祈願
これらの願い事がかなうかどうかは、暮らしている住まいによって違っていることを私たちは知っています。
住まいを整える目的も、これらの願いをかなえるためにあります。
時代とともに技術や出来事により変わる部分はありますが、住まいの目的は何も変わりません。
今年、新型コロナウィルスの出現によって、皆さんの暮らしが変わった部分もあります。
しかしそれらも、目的は家内安全であり、無病息災です。
私は、真清田神社内の厳島神社の月次祭に毎月欠かさず参列しています。
私の場合は、神様に誓いをたてています。
先日、安芸宮島の厳島神社にて、厳島神社一宮支部の皆様を代表して玉串奉献もさせていただきました。
厳島神社がある安芸広島藩の藩主は、尾張一宮出身の浅野家が務めてきました。
私が、神様の前で誓っているのは、
「この地球が、よい流れにのりますように」
数年前にとても不思議な偶然のご縁で出会ったある有名な宮司様に言われたことの一部です。
長年、より良い地球になることを願って、取り組んできました。
より良い人生を送りたい人の願いをかなえる住まいづくりに取り組んできました。
時代が変わるのを感じていますが、これらは時代が変わろうとも変わらない大切なことです。