月刊ファミリー2022年7月15日号
いわい一級建築士事務所 住まいる先生 岩田邦裕
住まいを変えると
暮らしが充実する理由
先月の国会で建築物省エネ法が改正され、住宅の断熱等級は、これまでの最高等級4の上位に等級7までが新設されることに。
国会審議中にお引渡しをした等級7の家の人に、よく眠れるようになったと喜ばれました。
以前の家での時に比べて、スマートウォッチの熟睡度の数値も明らかに良くなったそうです。
それ、実は当然なんです。
例えば、暑い日が続くこの季節、よく寝たはずなのに、身体が重くて疲れが抜けていないことはありませんか?
その理由は、体温の上昇を防ぐために就寝中も脳が働き続けたからです。
体温が上昇すると、脳は汗腺に汗を出すよう指示します。
一晩でコップ一杯程度の汗をかくと言われていますが、体温を下げるためには、それ以上の発汗が必要です。
もし、就寝中に寝汗をかかれているのでしたら、寝室の体感温度が高いのが原因かと思われます。
エアコンで室温を管理されるのも重要ですが、
体感温度は、床・壁・天井の表面温度が影響しています。表面温度は、家の断熱性能で大きく違ってきます。
寝室づくりの際は、良い睡眠のための体感温度対策も忘れないでください。
いわい一級建築士事務所
住まいる先生 岩田邦裕
kunihiro@iwaihousing.com
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