月刊ファミリー2023年9月15日号掲載

関東大震災から100年、あなたの家は安全ですか?

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100年前の9月1日に関東大震災が発生しました。
相模湾を震源とする地震により関東地方で震度6を観測し、多くの家屋が倒壊しました。
また、発生が昼食時間直前であったことから、多くの火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大しました。

全壊、全焼住宅は、29万棟で、死者・行方不明者は、10万人を超えました。
その約9割が焼死者とされています。
関東大震災では延焼による被害が大きかったのがわかります。

国は、この被害を教訓に防災対策を進めてきました。
建物の倒壊を防ぐために耐震性能の基準が設けられ、建築基準法に耐震性の最低基準が定められています。
大きな災害の度に改定されています。
古い建物では現況の建築基準法を満たしていないことも多いため、耐震改修されることが推奨されています。

住宅性能評価では耐震等級というものが定められています。
建築基準法の耐震基準から5割以上、耐震性が高い耐震等級3の認定を受けた住宅は、熊本地震でも倒壊しませんでした。

延焼に対する対策も進んでいます。
隣地や道路境界から近いところは、

耐火性能を高めなくてはいけないという規定が建築基準法に設けられています。
外壁や軒裏、屋根、開口部は、対策をする必要があります。

住まいる先生 岩田邦裕
kunihiro@iwaihousing.com
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