月刊ファミリー2024年4月15日号掲載

健康寿命を延ばす家と健康寿命を縮める家の違い

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国土交通省は、スマートウェルネス住宅等推進調査委員会を立ち上げ、住環境と健康との関係を調査検証しています。
私もそこで活動していました。

近畿大学の岩前篤教授は、調査により家の断熱性能が改善すると持病も改善すると発表されています。
アレルギー性鼻炎、手足の冷え、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などです。

世界保健機関は、室内の最低気温を18℃以上にしないと健康被害があると強く警告しています。
ヨーロッパなどの先進国では、概ね、この基準を達成しています。
イギリスでは、この基準に満たない家は、賃貸することができません。
日本では、脱衣場の最低室温が18℃以上の家庭は、わずか4%です。まさにお寒い状況と言えます。

ヒートショックも認知されるようになりました。
高齢化も進み、ヒートショックで亡くなる人は交通事故死の5倍とも言われています。
亡くならないまでもヒートショックで脳疾患や心臓疾患になられる数が相当数あることが容易に想像されます。

脱衣場の室温が2℃違うと、健康寿命は、

4歳も違ってくることも発表されています。
しかし、脱衣場の室温を上げようにも断熱性能が低いとそれもできません。
つまり、健康寿命を延ばすには、家の断熱性能が重要ということになります。

住まいる先生 岩田邦裕
kunihiro@iwaihousing.com
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