私は建築士として
30年余りのキャリアを重ねてきました。

こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
住まいる先生 岩田邦裕です☘

以前にも
お伝えしたように阪神淡路大震災では
建築相談員として神戸で活動した経験もあります。

image 2 8
阪神淡路大震災で建築相談員として活動
image 2 16

その時に見た光景に
このような悲劇を生まない建築物を
設計しようと心に誓いました。

構造計算の重要性
30年間の信念を貫いて

この30年間も、
2階建てまでの木造住宅は、
構造の簡易計算ですら、
確認申請の審査対象ではありませんでした。

多くの住宅会社では、
構造計算を省略していました。

過去30年間、
日本の木造新築住宅の大多数で
構造計算が行われてこなかった事実は、
多くの人にとって驚きかもしれません。

私は、これまでも
全ての木造住宅で
許容応力度による構造計算を
行ってきました。

この状況の主な理由は以下の通りです:

  1. 四号特例の存在
    建築基準法の「四号特例」により、
    木造2階建て以下で延床面積500m2以下の住宅は、
    構造計算が免除されてきました。
    これは一般的な戸建て住宅のほとんどが該当します。
  2. 仕様規定による安全性確保
    構造計算の代わりに
    「仕様規定」という基準が適用され、
    これを満たすことで最低限の安全性が
    確保されると考えられてきました。
    これも確認申請で審査されてきませんでした。
  3. コストと認識の問題
    構造計算を実施すると追加費用がかかるため、
    多くの住宅会社や実務者が、
    法律で義務化されていない構造計算を
    不要と考えてきました。

今日は、
その経験から見えてきた業界の現状と、
構造計算の重要性についてお話しします。

今後の変化

20220826 155658 4

2025年4月からの法改正により、
木造住宅の構造安全性確保に関する
重要な変更が予定されています:

  1. 構造計算が必要な
    木造建築物の規模が引き下げられます。
    延べ面積300m2超の2階建て以下の木造建築物に
    構造計算(許容応力度計算)が義務付けられます。
  2. 建築確認の際に省略されていた
    構造審査が行われる対象範囲が広がります。
  3. 壁量の確認方法が見直され、
    より精緻な検証や構造計算による
    安全性確認が求められるようになります。

これらの変更により、
今後、建てられる木造住宅の
構造安全性がより厳密に
確保されることが期待されます。

構造計算の重要性

構造計算書は、
これは単なる数字の羅列ではありません。
家族の安全と幸せを守る盾なのです。

  1. 地震や台風への備え
    日本の気候風土を考えれば、
    構造計算は不可欠です。
  2. 長期的な安全性の確保
    50年、100年と住み継がれる家を
    作るためには、綿密な計算が必要です。
  3. 予期せぬ事態への対応
    想定外の荷重や応力にも
    耐えられる余裕を持たせることができます。

未来への希望

過去30年間、
多くの木造住宅が十分な構造計算なしに
建てられてきた可能性がありますが、
この新しい基準により、
より安全で耐震性の高い
住宅建築が実現されることでしょう。

政府の指導の下、業界全体が
安全性を重視する方向に動き出しています。

私にとっては、構造計算書と共に、
より安全で快適な住まいを作り続けること。

それが、
阪神淡路で誓った私の使命なのです。

それでは、また明日(‘ー‘)/~~

住まいの無料相談会を開催しています。

1b89dc9160fc95eae338ce1ac30d5828

住まいについて
相談したいのですが…

0120-71-3804にお電話ください。
(いわいハウジングの代表番号は0586-71-3800)

にほんブログ村 住まいブログ 住まいと健康へ

にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です