私は建築士として
30年余りのキャリアを重ねてきました。
こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
住まいる先生 岩田邦裕です☘
以前にも
お伝えしたように阪神淡路大震災では
建築相談員として神戸で活動した経験もあります。
その時に見た光景に
このような悲劇を生まない建築物を
設計しようと心に誓いました。
構造計算の重要性
30年間の信念を貫いて
この30年間も、
2階建てまでの木造住宅は、
構造の簡易計算ですら、
確認申請の審査対象ではありませんでした。
多くの住宅会社では、
構造計算を省略していました。
過去30年間、
日本の木造新築住宅の大多数で
構造計算が行われてこなかった事実は、
多くの人にとって驚きかもしれません。
私は、これまでも
全ての木造住宅で
許容応力度による構造計算を行ってきました。
この状況の主な理由は以下の通りです:
- 四号特例の存在
建築基準法の「四号特例」により、
木造2階建て以下で延床面積500m2以下の住宅は、
構造計算が免除されてきました。
これは一般的な戸建て住宅のほとんどが該当します。 - 仕様規定による安全性確保
構造計算の代わりに
「仕様規定」という基準が適用され、
これを満たすことで最低限の安全性が
確保されると考えられてきました。
これも確認申請で審査されてきませんでした。 - コストと認識の問題
構造計算を実施すると追加費用がかかるため、
多くの住宅会社や実務者が、
法律で義務化されていない構造計算を
不要と考えてきました。
今日は、
その経験から見えてきた業界の現状と、
構造計算の重要性についてお話しします。
今後の変化
2025年4月からの法改正により、
木造住宅の構造安全性確保に関する
重要な変更が予定されています:
- 構造計算が必要な
木造建築物の規模が引き下げられます。
延べ面積300m2超の2階建て以下の木造建築物に
構造計算(許容応力度計算)が義務付けられます。 - 建築確認の際に省略されていた
構造審査が行われる対象範囲が広がります。 - 壁量の確認方法が見直され、
より精緻な検証や構造計算による
安全性確認が求められるようになります。
これらの変更により、
今後、建てられる木造住宅の
構造安全性がより厳密に
確保されることが期待されます。
構造計算の重要性
構造計算書は、
これは単なる数字の羅列ではありません。
家族の安全と幸せを守る盾なのです。
- 地震や台風への備え
日本の気候風土を考えれば、
構造計算は不可欠です。 - 長期的な安全性の確保
50年、100年と住み継がれる家を
作るためには、綿密な計算が必要です。 - 予期せぬ事態への対応
想定外の荷重や応力にも
耐えられる余裕を持たせることができます。
未来への希望
過去30年間、
多くの木造住宅が十分な構造計算なしに
建てられてきた可能性がありますが、
この新しい基準により、
より安全で耐震性の高い
住宅建築が実現されることでしょう。
政府の指導の下、業界全体が
安全性を重視する方向に動き出しています。
私にとっては、構造計算書と共に、
より安全で快適な住まいを作り続けること。
それが、
阪神淡路で誓った私の使命なのです。
それでは、また明日(‘ー‘)/~~
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