あなたは冬の寒さに震え、
夏の暑さに汗だくになりながら、
なぜ冷暖房費がこんなに高いのか
頭を抱えていませんか?
こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
エネルギーエージェント建築士 岩田邦裕です☘
その答えは、意外にも
あなたの家の「窓」にあるかもしれません。
窓は住まいの顔であると同時に、
室内環境を大きく左右する重要な要素です。
実は、住宅の熱損失の約40%が
窓から生じているというデータがあります。
3月4日は「サッシの日」。

この機会に窓選びの秘訣を知れば、
あなたの住まいは劇的に変わるでしょう。
エネルギー消費を抑えながら
快適な住空間を実現する窓の選び方、
断熱性能を高める具体的な方法をご紹介します。
正しい窓選びは、
あなたの暮らしの質を高め、
家計の負担を軽減する鍵となるのです。
さあ、あなたの家を変える
窓の世界へ一緒に踏み出しましょう。
窓が住まいに与える影響
住宅の断熱性能における窓の重要性
住宅の断熱性能を考えるとき、
多くの方が壁や屋根の断熱材に注目しがちですが、
実は窓からの熱の出入りが
住宅全体の断熱性能を大きく左右しています。
一般的な住宅では、
熱損失全体の約30〜40%が
窓を通じて起こっているとされており、
窓の性能改善は省エネ効果が最も高い対策なのです。😮

窓は外の景色を眺めたり、
光を取り入れたりするだけでなく、
住まいの「熱の出入り口」でもあります。
冬は暖かい室内の熱が窓から逃げ、
夏は強い日差しによる熱が窓から入ってきます。
この熱の流れをコントロールすることが、
快適な室内環境づくりの鍵となります。
「窓って、ガラスとサッシ(窓枠)だけでしょう?」
と思われるかもしれませんが、その選択一つで
住まいの性能は大きく変わるのです。
窓選びが家計に与える影響
適切な窓を選ぶことは、
実は家計への影響も大きいものです。
高性能な窓への投資は初期費用がかかりますが、
長期的に見れば冷暖房費の削減につながり、
経済的なメリットをもたらします。
例えば、一般的な単板ガラスから
複層ガラスに変更するだけで、年間の冷暖房費を
約15〜20%削減できるというデータがあります。
4人家族の平均的な住宅で考えると、
年間で数万円の節約になることも。
これを
住宅の寿命である30年で考えると、
その差額は決して小さくありません。💰
また、快適な室内環境により
健康面でのメリットも期待できます。
結露の軽減によるカビやダニの発生防止、
室内温度差で発生するヒートショックの低減など、
健康面での効果も見逃せません。
窓選びは、
単なる見た目や機能性だけの問題ではなく、
長期的な快適性と経済性を左右する重要な選択なのです。
窓の種類と特徴
樹脂サッシと金属サッシの比較
窓のフレーム部分を「サッシ」と呼びますが、
主に樹脂製と金属製(アルミ)の2種類があり、
両方の特徴を兼ね備えたアルミ樹脂複合もあります。
それぞれの特徴を理解することが、
賢い窓選びの第一歩です。
まず、
樹脂サッシの最大の特徴は高い断熱性能です。

樹脂は金属と比べて熱を伝えにくい性質があり、
外と内の温度差を遮断する効果が高くなります。
特に寒冷地では、
この特性が大きなメリットとなります。
また、
結露ができにくいという特徴もあり、
室内の湿度管理にも一役買ってくれます。🌡️
一方、アルミサッシは強度が高く、
軽量で扱いやすいという特徴があります。
価格も樹脂サッシよりも安価で、
日本の住宅市場では長く主流となってきました。
しかし、
金属は熱伝導率が高いため、
断熱性能では樹脂サッシに劣ります。
一般的に使われる住宅用の素材で
アルミは、最も熱伝導率が高いです。
25年ほど前に、
両者の良いところを組み合わせた
「アルミ樹脂複合サッシ」が発売され、
最近では、普及してきています。
これは、
室内側に樹脂、室外側にアルミを使うことで、
断熱性と耐久性の両方を確保する工夫がされています。
サッシ選びのポイントは、
住んでいる地域の気候と予算のバランスを考えること。
寒冷地では
樹脂サッシの断熱性能がとても重要ですが、
温暖な地域ではアルミサッシでも十分な場合もあります。
いわいハウジングの話をすると、
1999年からアルミ樹脂複合サッシを採用し、
2014年からは、樹脂サッシが標準仕様です。
光熱費と健康面でのメリットを考えて、
このような考え方をしています。
断熱ガラスの種類と効果
窓の性能を左右する
もう一つの重要な要素が「ガラス」です。
従来の単板ガラスから、
現在は断熱性能を高めた様々なガラスが開発されています。
最も基本的な断熱ガラスが「複層ガラス」で、
2枚のガラスの間に空気層を設けることで断熱性を高めています。

さらに進化したものとして、
空気よりも熱伝導率の低いアルゴンガスなどを充填した
「ガス入り複層ガラス」もあります。✨
また、
ガラスの表面に特殊な金属膜をコーティングした
「Low-E(ロウイー)ガラス」も普及しています。
これは、
室内の熱を反射して逃がさないようにする効果があり、
冬の暖房効率を高めます。
日射熱をカットするタイプもあり、
窓に差し込む日射に応じた使い分けも可能です。
なので、
いわいハウジングでは、
サッシが設置される方角でガラスを変えています。
日射を計算して、使うガラスを決めているのに、
「何種類ものガラスで発注されていますが、間違いでは!」
なんて、以前は、サッシメーカーから連絡がきていました。
最近では、同じような設計をす人が
出てくるようになって、連絡は来なくなりました😄
「トリプルガラス」は、
3枚のガラスを使用して、
さらに断熱性能を高めたもので、
特に寒冷地での採用が増えています。
断熱性能はとても高くなりますが、
その分重量も増し、価格も高くなるという
トレードオフがあります。
ガラス選びのポイントは、
季節による太陽の動きに合わせることです。
例えば、日当たりの良い南向きの窓は、
季節によって庇などで日射をコントロールできるので、
大開口にして、冬の日射熱を取込むするガラスが適しています。
また、西向きの窓は、一年を通して、
西日が入ってくるので、小開口にして、
日射熱をカットするLow-Eガラスが適しています。
窓の配置と設計
日射取得と通風を考慮した窓の配置
窓の性能だけでなく、その「配置」も
住まいの快適性と省エネ性能に大きく影響します。
適切な窓の配置を考えることで、
自然の力を最大限に活用できるのです。
まず重要なのが「日射取得」です。
南向きの窓は
冬の太陽熱を効率よく取り入れ、
自然な暖房効果をもたらします。
夏は日差しが強くなるため、
オーバーハングやひさしなどで
日射をコントロールする工夫が必要です。

東西の窓は
朝夕の強い日差しを受けるため、
特に西日対策には注意が必要でしょう。🌞
また、2方向以上に窓を
設けることで「通風」も確保できます。
風の通り道を考えた窓の配置は、
夏の自然換気に大きく貢献し、
冷房に頼らない涼しさを生み出します。
「風の入口は小さく、出口は大きく」という
原則を覚えておくと良いでしょう。
「でも、うちは既に建っている家だから・・・」と
思われるかもしれませんが、既存の窓でも季節ごとに
カーテンやブラインドの使い方を工夫することで、
ある程度の日射取得と遮蔽のコントロールは可能です。
これも窓を活かした省エネ対策の一つと言えますね。
パッシブデザインにおける窓の役割
「パッシブデザイン」とは、
機械的な設備に頼らず、建物の構造や配置によって
自然エネルギーを活用する設計手法です。
この中で窓は中心的な役割を果たします。
パッシブデザインでは、
窓は単なる開口部ではなく、
太陽熱を取り入れるソーラーコレクターとして機能します。
南面に適切にサイズと
断熱性能を考慮した窓を配置することで、
冬の暖房負荷を大幅に削減できるのです。🏠
同時に、夏の強い日差しを
制御するための「日射遮蔽」も重要です。
ひさしやルーバー、すだれなどの外部遮蔽物は、
窓ガラスに日射が当たる前に熱を遮るので効果的です。
さらに、
「蓄熱」という概念も
窓と密接に関係しています。
窓から取り入れた太陽熱を、床や壁の蓄熱材に蓄え、
夜間に放熱させることで暖房効果を持続させられます。
パッシブデザインの考え方を取り入れることで、
機械的な冷暖房に頼らない、
自然と調和した快適な住まいを実現できるのです。
「エコ」というと
何か特別なことのように感じるかもしれませんが、
実は昔の日本家屋にもこうした知恵が
活かされていたことを思い出してみてください。
まとめ
窓選びは
住まいの快適性と省エネ性能を
大きく左右する重要な要素です。
この記事でご紹介したように、
適切なサッシとガラスの選択し、
窓の配置や日射取得の工夫によって、
住まいの質は劇的に向上します。
樹脂サッシとLow-E複層ガラスの組み合わせは、
多くの地域で基本となる高性能な窓の選択肢です。
断熱性能の高いトリプルガラスも検討価値があります。
また、窓は単に断熱性能だけでなく、
自然光の取り入れや景観の確保、通風の確保など、
住まいの快適性に多面的に貢献します。
パッシブデザインの考え方を取り入れることで、
自然の力を最大限に活かした省エネで
快適な住まいを実現できるでしょう。
窓の改善は初期投資が必要ですが、
長期的に見れば光熱費の削減や
住まいの資産価値向上につながる賢い投資です。
既存住宅でも、
部分的な改修や段階的な改善を
行うことで予算に応じた対策が可能です。
3月4日の「サッシの日」を機に、
ぜひあなたの住まいの窓について見直してみませんか?
快適で省エネな住まいづくりの第一歩として、
窓選びから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの住まいに最適な窓選びは、
一人ひとりのライフスタイルや
住宅の特性によって異なります。
プロの目線からアドバイスを受けることで、
より効果的な選択ができるでしょう。
私たちの「住まいづくり相談」では、
あなたの状況に合わせたサポートを行っています。
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