こちらは、ちいきマガジンさんからの依頼原稿になっています。
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暦の上では、二十四節気の「夏至」
1年のうちで最も昼が長く、夜が短いとされる「夏至」は、
太陽のエネルギーが最高潮に達すると言われています。
そんな季節を迎え、ちいきのたよりは、
愛知県一宮市よりいわいハウジングがお届けします。
愛知県一宮市以外では、あまり見ることがない建物としては、
ノコギリ屋根の建物があります。
こちらは、ご近所のノコギリ屋根!
ノコギリ屋根とは、
北側からの採光をとるために北向きに窓を多くとった
ノコギリの歯のようにギザギザな屋根の形が特徴の建物です。
愛知県一宮市は、毛織物産業の盛んな地域でした。
繊維の色を見るのに都合が良い
北側採光を得られるノコギリ屋根は、
繊維産業が盛んな頃に数多く建てられました。
繊維産業が衰退したいまとなっては、
産業遺産として残された感じではあります。
ご近所のの建物は、鉄骨スレートですが、
多くはこのような木造のノコギリ屋根でした。
繊維工場元経営者の本宅から見る元工場
内部は、このように北からの光が入ってきます。
1950 年代に増殖し始めたノコギリ屋根工場は、
1970 年代にピークを迎え、その後、急速に減少していったようです。
昭和 30(1955)年時点の
繊維工場(紡績・撚糸業、毛織物業、綿・スフ織物業、染色整理・修整加工業)は
約 6,000 を数えますが、その殆どがノコギリ屋根工場だったといわれています。
現存するノコギリ屋根工場の数は、
2,000 棟とも 2,500 棟とも言われており、実態は不明です。
繊維産業に衰退とともに、
ノコギリ屋根の建物は、使われなくなり徐々に減ってきています。
そんなノコギリ屋根がある風景を残すために
活用して、建物を残そうという活動も行われています。
昨年末には、「なかなか遺産」として登録されました。
これからも産業遺産として、
残されていくのでしょうか?
解体廃棄による二酸化炭素の排出量を考えると
有効にリユースできるに越したことはありません。
地球環境を守る視点から見ると
少ないエネルギーで快適に過ごせる空間に改修してから
リユースしていただきたいと思ってしまいます
それを考えると
リユースでなくても、
リサイクルでもよいのではと!
そんなことを言うと
地域の皆様に叱られてしまいそうですが(^-^;...
地球と地域が元気になることを願うばかりです。