月刊ファミリー2021年6月15日号
いわい一級建築士事務所 住まいる先生 岩田邦裕
家族を家庭内感染から守る住環境づくりのポイント
緊急事態が継続中です。
身近にPCR検査を受けた人もおられるかもしれせん。
無症状ながら、検査で陽性となり、自宅待機を指示される人もおられるようで、家庭内感染を防ぐ環境づくりが必須になってきています。
検査では、偽陽性も多いようですが、感染の疑いがある人は、家族と部屋を分け、部屋から出ないようにしましょう。
カーテンなどで仕切るだけでも効果はあります。ゴミや洗濯物は、他の人と分けて処理してください。
消毒方法としては、ドアノブや階段の手すり、各種スイッチなどの共有部分は、家庭用塩素系漂白剤を薄めた液で拭いた後、水拭きしてください。
トイレや洗面所は家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤で消毒してください
換気状態が悪い場合、ウイルスは1時間以上室内を漂います。
2003年以降に新築された建物では、24時間換気扇が設置されているはずですが、気密性能が低い建物では、換気扇がその能力を発揮できていない場合も多いです。
気密性能測定をして換気性能が確認できている場合を除き、換気扇を過信せず、こまめに窓も開けて換気しましょう。
この場合、1時間に10分を1回より、5分を2回の方が効果的です。