月刊ファミリー2021年8月15日号
いわい一級建築士事務所 住まいる先生 岩田邦裕
それ、熱中症ではなく、シックハウス症候群かも
熱戦も終わり、家でのんびりと夏休みを過ごされている方も多いと思いますが、体調不良はありませんか?
熱中症の初期症状として、頭痛、めまい、手足のしびれ、倦怠感などがあります。
じつは、シックハウス症候群でも同じような症状が現れます。
室温や湿度、食事や睡眠等に配慮しても体調不良が続くなら、シックハウス症候群の可能性も考えた方が良いかもしれません。
蚊などが増える夏、殺虫剤を噴霧されたり、窓などに吊されているのを見かけます。
また、防カビ剤や消臭剤や芳香剤を使われる方も多いようです。
それらにはシックハウス症候群の原因となる化学物質が含まれている可能性が高いです。
そして、その化学物質は、気温が高くなるほど発散量が増加します。
また、湿度も高くなる夏、高温多湿な室内は、シックハウス症候群の原因の一つであるダニやカビが増殖する環境でもあります。
なので、夏は、掃除と換気が欠かせない季節なのです。
留守にする時間が長いほど、室内に化学物質が充満します。
窓を開けておけない場合にもキッチンなどの換気扇を活用するなどして、体調不良にならないために、しっかりと換気してください。