月刊ファミリー2024年11月15日号掲載
秋の深まりで忍び寄る脅威 隠れ脱水に気を付けよう
紹介
秋の訪れとともに、私たちの健康を脅かす「隠れ脱水」のリスクが高まっています。
紅葉の美しさに目を奪われる一方で、気づかぬうちに体内の水分が失われていく危険性があります。
乾燥した空気、暖房の使用、そして季節の変わり目特有の体調変化が、この問題を引き起こします。
放置すれば深刻な健康被害につながる可能性もある隠れ脱水。
その対策と、秋を健やかに過ごすためのアドバイスをお届けします。
美しい季節を心身ともに楽しむヒントがここにあります。
秋の風が心地よく吹き抜ける季節、木々は鮮やかな紅葉に染まり、街はどこか温かみのある雰囲気に包まれていきます。
しかし、そこには私たちの健康を脅かす見えない敵が潜んでいます。
それは湿度の低下です。
朝晩の冷え込みが増し、暖房を入れることで室内は、さらに乾燥していきます。
肌がつっぱり、喉が乾く感覚が薄れていく中で知らず知らずのうちに、隠れ脱水に陥ってしまいます。
窓の外では紅葉した葉が舞い散り、温かい飲み物を手にしていても、その温もりとは裏腹に体内では水分が静かに奪われていっているのです。肌はカサカサし、髪もパサつき、頭痛やめまいを感じたとき、それは体からの危険信号かもしれません。
隠れ脱水は、放置すると血流が悪くなり、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻なリスクを引き起こすこともあります。
加湿器や洗濯物で室内湿度を40~60%に保つことが大切です。
すきま風が多い家のせいで湿度が保てない場合には毎日1~2リットルの水分を摂取してください。
運動をして筋肉量を維持することも忘れないでください。
秋の美しい風景を楽しむ一方で、自分自身の健康にも目を向けましょう。
隠れ脱水という静かな敵から身を守ることで、この季節ならではの豊かな時間を存分に楽しんでください。