住宅内の化学物質② 有害物質編

身体に害を及ぼす可能性が疑われている
化学物質にはどんなものがあるのでしょうか。
もっともよく知られているのがホルムアルデヒド。
水溶液のホルマリンが消毒剤や防腐剤に
使われているのはご存知の通りです。
ホルムアルデヒドは、強い刺激臭のある、
無色・引火性の気体で、各種樹脂の原料として
住宅用建材や家具の接着剤などに
広く用いられています。

その他に危険性が疑われているのは、
キシレン・トルエンなどの溶剤、
塩化ビニル製品などの柔軟性を出すために
使われるフタル酸エステル、
防虫剤・防蟻剤、防腐剤・防火カビ剤、
難燃剤、樹脂の原料となる樹脂モノマーなどです。

これらの化学物質が人体に及ぼす被害については
いまだ研究段階ですが、建材から放散される
化学物質は、ほとんどが時間経過とともに減少し、
換気量が多いほどその濃度が減少することが
確認されています。

また、建材からの放散量は
温度が高くなるほど多くなる、という
特性を生かして、室内の温度を一定時間
上げておき、その後換気する「ベイクアウト」
という方法で化学物質を強制的に
排出させることもひとつの手段です。

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