住宅内の化学物質④ 壁仕上げ材編
先月は壁仕上げ材として近年多く使用されてきた、
壁紙についてお話しました。
今回はそれ以外の
壁仕上げ材についてお話しましょう。
壁紙の代わりに、日本的な塗り壁を採用するのも
質感がなかなかいいものです。
これらには、調湿作用や有害物質の
吸着分解脱臭効果が期待できます。
しかし、このような材料の中には、
成分表示のされていないものや、
接着剤として溶剤を使用するもの、
中には、防カビ剤を含むものまであり、
使用する材料の選定と施工時の注意が
大変重要となってきます。
次に壁を板張りにする場合ですが、
前にもお話したように合板を基材に使ったものは、
ホルムアルデヒドの含有が問題となります。
出来れば避けたい素材ですので、
低ホルマリンの表示があるものを使用するなどの
注意が必要でしょう。
一方、スギやヒノキなどの
製材品(ムク材)の壁材は、
木の呼吸により調湿作用も期待出来る、
風土にあった材料です。
ですから、塗料やワックスなどを塗って
呼吸を妨げない方がよいでしょう。
必要に迫られて、これらを使用する場合には、
有害物質を含まないものを使うようにしてください。