人生百年時代の住まい② 結露する家は、家ではない

住まいる考 No.156(月刊ファミリー令和元年 11 月号)

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今年は、いつまでも暑い日が続いていましたが、やっと、秋らしくなってきました。涼しくなったら早速、賃貸マンションにお住まいでアレルギー児を持つ方から、結露とアレルギーに関するご相談がありました。

この季節、住宅性能によっては、すでに窓などで結露が始まっています。結露している住宅は、目に見える部分だけでなく、壁の中などでも結露しています。

ヨーロッパでは、結露する家は、人が暮らす場所ではないと言われています。私も結露しない家を二十年以上つくってきました。

結露は、カビやダニを増殖させます。小児ぜんそくの患者が増えているのは、結露によるカビのせいだと言われています。小児ぜんそくの場合、発症から3年前の住環境が影響しているそうです。

人生百年時代、これから百年生きる子供たちが病気を引き起こす環境で暮らすことは、健全ではありません。世界標準の結露しない家でお子さんたちをアレルギーから守るのも親の役目ではないでしょうか?

結露しない家を増やすことが環境アレルギーアドバイザーでもある私としても切なる願いです。

 

住まいる先生 岩田邦裕

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