人生百年時代の住まい③
持続可能な木の住まい
令和元年も終わろうとしています。
天皇陛下のご即位に伴う行事を見ていて、新たな時代と価値観に変わるのを感じています。
令和になって、SDGs(エスディージーズ)の関心が増しています。
SDGsとは、持続可能な開発目標の略称であり、2015年のサミットで世界のリーダーによって決められた2030年までに達成すべき国際社会共通の目標です。
17の目標が掲げられていますが、その中に「産業と技術革新の基盤をつくろう」というのがあります。
地域に根差した産業構造が求められています。
家づくりでいえば、地域の木を使って、近くの職人による地産地消の住まいづくりです。
地産地消の木の家は、木が成長して家がつくられ、解体されるまで、すべての過程において環境にやさしい住まいです。
木の家は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて、建設時や解体時の二酸化炭素の排出が少ないです。
地元の職人さんがつくることで、移動にかかるコストや二酸化炭素排出も抑えられます。
人生百年時代に求められるのは、持続可能性までもを考慮した住まいです。
住まいる先生 岩田邦裕