住まいの安心・安全 自分の家の強さを知る②
前回は、阪神淡路大震災の際に住宅相談員として現地を見てまわった話と
皆さんの意識も大きく変わられた話をお伝えしました。
実際、東日本大震災以降、耐震のご相談が増えています。
私は、愛知県木造耐震診断員としても活動しておりますので、
今号では耐震基準を取り上げていきます。
地震に対する住まいの強さは、評点であらわされます。
現在の建築基準法で定められている最低限の強さ1.0が耐震基準となります。
例えば耐震診断で0.5とされた場合、耐震基準の半分しかないと考えられます。
東海・東南海地震連動時のこの地域における予想震度は、6弱です。
評点と被害の関係を表した資料を見ますと6弱の地震発生時は、
0.4の住宅で倒壊、0.7で大破、1.0で中破、1.3で小破とされています。
つまり、東海・東南海地震時に0.4の住宅では、命を落とす危険性が高いことになります。
私は、阪神淡路大震災以降、新築住宅を評点1.5で設計しています。
無被害で避難所生活にならない様にとの願いからです。
次回は、住まいの安心・安全をお届けするため、耐震改修を取り上げます。