地震大国と呼ばれる日本でも確実に予測をすることができません。地震が発生すると家屋や家具などに被害が及ぶことも考えられます。このような地震に備えて「地震保険」への加入も必要です。そこで今回は、地震保険の仕組みや地震保険の必要性と加入率について解説します。
□地震保険とは?
地震保険とは、火災保険とセットで加入する保険です。「地震保険に関する法律」により規定されています。地震保険は単独で加入することはできません。
火災保険では、補償の範囲となっていない地震や噴火、これらによる津波や火災、損壊などを原因とした損害を補償する保険です。政府が保険金の支払いの一部を負担すること(再保険)で、どの保険会社の地震保険を加入しても民間の損害保険会社と共同で補償する形になり、補償内容も保険料も同じです。
地震保険の契約件数は、阪神・淡路大震災以降、増加傾向となっています。損害保険料率算出機構によると、火災保険とセットで地震保険に加入している割合を示す2019年度の付帯率は66.7%となっています。
(参考:損害保険料率算出機構「火災・地震保険の概況_2020年度(2019年度統計)」)
https://www.giroj.or.jp/publication/outline_k/
□地震保険の必要性と加入率
*地震保険の必要性
気象庁が発表した「令和2年(2020 年)の地震活動について」によると、2020年は震度1以上の揺れを1,714回観測していたことがわかっています。
(参考:気象庁「令和2年(2020 年)の地震活動について」)
https://www.jma.go.jp/jma/press/2101/12a/2012jishin2020.pdf
また、2016年には震度1以上の揺れを6,587回観測しています。このようなデータから、日本では常に地震の被害リスクと隣り合わせであると言えます。したがって、地震保険は、地震の被害を補償できるので新築を購入された方や住宅ローンが残っている方は、加入することをオススメします。
*地震保険の加入率
地震保険の加入率は「損害保険料算出機構」のデータから確認することができます。
(参考:損害保険料算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報」)
https://www.giroj.or.jp/databank/earthquake.html
地震保険の加入率に関する項目は、以下の2つです。
火災保険とセットで地震保険に加入している割合を示す「付帯率」
全世帯に対してどの程度の世帯が地震保険に加入しているかを示す「世帯加入率」
わずかではありますが年々加入率が増えていることがわかります。
□まとめ
今回は、地震保険の仕組みや地震保険の必要性と加入率について解説しました。地震保険は、火災保険とセットで加入する保険です。加入者は、阪神・淡路大震災以降、増加傾向となっています。家屋や家具の被害を最小限に抑えるために地震保険に加入してみてはいかがでしょうか?