小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、マイホームを購入する際にお子さんが通う小学校との距離が気になると思います。保育園や幼稚園では、バスや車での送迎が可能ですが、小学生になると、登下校は徒歩であるケースがほとんどです。そこで今回は、マイホームから小学校までの距離の目安や、マイホームと小学校の距離以外に考えることについて解説します。
□小学校までの距離の目安
小学校までの適正な通学距離は地域によってさまざまですが、文部科学省「2015年公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」では、おおむね4キロメートル以内となっています。この基準では、徒歩と自転車を合わせた距離となっているため、徒歩のみで4キロメートルは遠く感じてしまうと予想されます。
小学校までの距離が遠いと、授業が終わってからの習い事に間に合わなかったり、帰宅途中に事故や事件などのリスクが高まったりする可能性があります。そのため、徒歩通学の場合のマイホームから小学校までのベストな距離は、1キロメートル程度で徒歩15分以内であると言えるでしょう。
逆に通学距離が短すぎると、お子さんと一緒に通学・下校するお友達がいなくなり、学校でもお友達ができにくくなる可能性があります。したがって、適度な距離は確保しつつも、徒歩15分以内がベストであると言えるのです。
土地や建売住宅の不動産の広告では、「徒歩〇分」と記載があります。これは、1分=80mで算出されたもので歩くスピードや信号待ちなどは考慮されておりません。マイホームを購入する際は、小学校までの距離をお子さんと一緒に実際に歩いてみて確認しましょう。
□マイホームと小学校の距離以外に考えること
マイホームと小学校の距離が近くても、学区内でなければ通うことができません。学区は、地域によって異なります。その中でも学校選択制の導入や越境入学が可能であるかによっても地域差があります。そのため、入学を希望する小学校を事前に確認しておくことが望ましいです。
しかし、小学校の通学のみを考えてマイホームを購入すると、中学校以降の通学や大人の通勤事情にも変化があるかもしれません。立地や周辺環境、通学、通勤などを総合的に考えた上で検討することが大切です。
□まとめ
今回は、マイホームから小学校までの距離の目安や、小学校の距離以外に考えることについて解説しました。マイホームから小学校までの距離は、1キロメートル程度で徒歩15分以内が理想的と言われています。しかし、不動産広告では、徒歩〇分と記載がありますが、歩行距離を1分=80mで算出され、信号待ちや歩くスピードは考慮されていないので注意が必要です。マイホームと小学校の距離以外にも中学校以降の通学や大人の通勤事情も踏まえて検討しましょう。