人は住む家によって、健康でいられる年数が変わります。人生100年時代を迎え、健康寿命を少しでも延ばしたいとお考えの方も増えてきました。では、どのような家にすればいいのでしょうか。ここでは、健康寿命を延ばすために必要なポイントをご紹介し、健康を守る室内温熱環境と、断熱の重要性について解説します。

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人生100年時代の健康住宅

□健康寿命を延ばすために必要なこと

健康寿命を延ばすために、以下のポイントを守りましょう。

安心して暮らすために、災害に強い家である必要があります。健康を守る温熱環境の空間を創るのは木造住宅が適していますので、木造で耐震の最高等級である耐震等級3であることが望ましいです。また、健康寿命を延ばすには、地域の気候に合わせた家づくりも大切です。日本は南北の気温の差が大きく、湿度も地域によってまちまちです。さらに、夏は湿度がとても高く、冬は伊吹おろしが吹き付ける尾州地域特有の気候に対応させることも重要です。

□健康に影響する室内温熱環境とは

室温18度以上の家と18度以下の家では、そこに暮らす人の健康状態に大きな差が出ます。室内温熱環境の重要性について、考えてみましょう。室温18度以上と、それ以下の室温で暮らす人の高血圧発症の割合には、約6.7倍もの差があります。また、夜間室温9度以下の家で暮らす人は、循環器系疾患発症率が、約4.3倍も高いことがわかっています。つまり、健康寿命を延ばすには、室内温熱環境を整えることが重要なのです。

□住宅の断熱性で健康を守る

室内温熱環境を維持するには、住宅の断熱性が重要になります。断熱性の高い家は、冬でも室内の熱が逃げにくいので、暖かい環境で暮らすことができます。このように、室温を18度以上に保ち、健康寿命を延ばすには、断熱性の高い家にすることが大切です。室温を18度以上に保てないと、健康寿命を延ばせないだけでなく、服を着こんで寒さをしのぐことになるので、活動が鈍り筋肉量の低下や、脳機能の低下を招くおそれがあります。人は住む家によって健康寿命が変わるので、いつまでも健康でいたかったら、家づくりを根本から見直す必要があります。

□まとめ

今回は、健康寿命を延ばすための家づくりのポイントなどをご紹介しました。
健康寿命を延ばすためには、まず地震にも温熱対応にも優れた在来木造で耐震等級の高い家にする必要があります。尾州地域特有の気候に適した家にしなければなりません。そして、長く健康で暮らすためには、室内温熱環境がもっとも重要です。人は18度以上の室温で暮らさないと、高血圧や循環器系疾患の発症率が高くなります。18度以上の室温を保ち、これらの病気を防ぐには、断熱性の高い家づくりが大切です。断熱性を高めるために要した費用は、光熱費や医療費の削減により、短い年数で回収できることが実証されてきています。

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